東北公益文科大学では後期もインターンシップを実施しています。
後期インターンシップ第4弾は、公益社団法人シャンティ国際ボランティア会で実習を行った佐藤誠さんからの報告です。

実習企業・機関 公益社団法人シャンティ国際ボランティア会ホームページFacebook
実習期間 平成 28年 3月 7日 ~ 平成 28年 3月 18日
学生氏名 佐藤誠
実習プログラム 1日目 午前:部署及び業務紹介と説明
    午後:郵便物封入作業、換金用未使用はがき整理、お礼状の写真貼り付け
2日目 午前:はがき・テレホンカード寄付へのお礼状、郵便物の封入作業
    午後:支援対象(ミャンマー・ラオス)の写真選別
3日目 午前:ミャンマーの写真整理、部落問題や差別問題などについて説明
    午後:ミャンマーの写真整理
4日目 午前:ラオスの写真整理
    午後:クラフトエイド商品の値札付け
5日目 午前:寄付金領収書の送付、広報課会議
    午後:クラウドファンディングの記事選別(シャンティの活動概要のまとめと整理)
6日目~8日目:クラウドファンディングの記事選別(シャンティの活動概要のまとめと整理)
9日目 午前:クラウドファンディングの記事選別(シャンティの活動概要のまとめと整理)
    午後:災害などによる教育支援を扱う法人について研修会
10日目午前:クラウドファンディングの記事選別(シャンティの活動概要のまとめと整理)
    午後:東日本大震災関連活動報告会の運営補助
学び・気づき NGOの現場を体験することで、その意義と役割を学んだ。難民が困難な状況にありながら人間としての尊厳が保たれているのは、様々なNGOの日々の活動あってのことだと実感した。そのようなNGOの活動は一般の寄付によって支えられており、その活動内容を正しく伝え、社会からの理解と支援を得ることはNGOか継続して活動するうえで欠かせない。NGO広報の使命は「社会との信頼関係を築くこと」であり、組織において重要な役割を担っている。また、NGOの活動内容は、国際社会が今抱えている問題そのものと表裏一体であり、その内容を社会に広く知らせることは、教育・啓蒙的な意味をもつ。NGOは社会において教育的な役割を有している。業務を通して触れた多くの資料から、文化や宗教の意味について学び・考えることができた。家が「体の帰る場所」であれば、文化は「心の帰る場所」であり、民族固有の伝統・文化は人にとって「魂」ともいえる不可欠なものだと思う。また、NGOは柔軟な形で社会貢献に参加できる窓口の機能があり、支援する側・される側双方のハブの役割を果たしている。「人の力になることで自分自身が生かされる」という人間らしい当然の生き方が見えるのは、慈善事業に参加することで得られる大きな恩恵であると感じた。活動の一つ一つが社会貢献に直結しているという意義を感じながら働けるのは、非営利法人の特徴である。宗教家やプロボノの方々、様々な経歴を持つ職員の皆様と、多様な人が集まる場なのもNGOの特徴である。多様な情報や考えが集まるので、専門性と幅広い視野の両方を育むことができると思う。
今後に向けた抱負 国際社会の出来事に関心を持ち積極的に情報を取り入れ、困難な状況にある人々に対し仲間であるという意識と思いやり・関心を持ち、関わっていきたい。実行することとして、身近な人と困難な状況にある人々についての意識・関心を共有し協力すべく、今回の学びや新たに取り入れた情報を話題に挙げ、日頃から話し合うようにしたい。また、定期的なボランティア参加を始めようと思う。これは学生の間だけでなく、社会人となってからも続けることに意義があると思う。家庭・職場以外での社会的役割を持ち、責任を持って臨むことを続ければ、自分の専門分野の視点にとらわれず、柔軟な思考で問題を解決できる能力を養えると考えるからである。問題解決に関する能力を高めることで、所属する地域・組織・家庭における役割を効果的に果たし、それが社会全体への貢献となるよう心掛け、社会性のある行動を意識して生活してゆきたい。

280613写真(インターンシップ)

この度の実習を終え、佐藤君はNGOの存在意義は「人間の尊厳を守る」活動であり、NGOの教育的役割や双方向の大切さなど学びのある実習だったと話しています。視野が大きく広がったことと思います。得た知識・経験は代えがたいものです。今後の活躍に期待します。
シャンティ国際ボランティア会の皆様には、色々とご協力・ご指導いただき感謝申し上げます。