インターンシップ実習報告の第十弾は、株式会社ブルーでお世話になった千葉裕さんの報告です。千葉さんは「社長インターンシップ」に参加してきました。
社長インターンシップは大学の地元企業の社長に密着し、経営者としてのリーダーシップや社長目線での日々の気づきを体験するプログラムで、平成24年度より開始しています。

今回は、株式会社ブルーの齋藤健太郎社長のもとで五日間の実習に臨んできました。

実習企業・機関 株式会社ブルーFacebook
実習期間 平成 27年 8月 24日 ~ 平成 27年 8月 28日
学生氏名 千葉 裕
実習プログラム

午前

  • 朝礼
  • 工事現場に行き監督
  • 市内での簡単な工事

午後

  • 工事現場に行き監督
  • 市外での簡単な工事
  • 勉強会や説明会
学び・気づき 実習期間中に訪問した先の社長から「社長は小間使い」という話を聞いていたが、齋藤社長の様子を見るとまさに言われた通りだった。お椀積みや展示物の移動、手すり工事などの短時間かつ個人でも可能な仕事は社長自らがなさっていた。逆に下地を整えその上に壁紙を張り付けたり、リフォーム工事など技術的だったり長時間の作業になる場合は社長が監督や打ち合わせを行い、従業員の方々が工事を行っていた。
 また、社長は従業員との関係、取引先など他会社との関係、地域との関係など、人と人のつながりを大切にし、その繋がりを意識した仕事づくりを行っていた。カーペット展の時は、カーペット展の前に展示してあった絵画を銀行に移して再展示していた。社長に理由を尋ねたところ、銀行との関係作りや銀行に訪れる客層、会社の宣伝など様々なことを考えているとのことであった。
新事業を担当する従業員を決定する際は、自ら指名をするのではなく従業員の方本人に手を上げてもらっていた。また、顧客からの依頼は、別の会社を経由してやってくるが、その時の対応についても考えていた。会社で使っている名刺をそのまま使って良いのか、ユニホームなどは使った方が良いのか、名乗るときは株式会社ブルーの名前なのか、など社長は様々に考えをめぐらせていた。顧客の視点では、会社名が頼んでいたところと違う会社だと満足度等に影響が出たり、依頼を受けるまでにワンクッション挟むので時間がかかったりするのではないかなども話していた。
新規開拓時に気を付けることも同時に教えていただいた。新規開拓した事業を誰がやるのか、新しく人を雇う場合は、その人用の備品を購入する場合がある。車など高額なものになれば一度に数百万ものお金を人1人に使うことになる。元々居た従業員に頼むにしても、その人にやる気が無かったり、仕事を強要したりすればギクシャクしかねない。1つの事をする時に、同時に様々な事を考え結びつける能力が大切だと思った。
今後に向けた抱負 実習中に言われた、コミュニケーション、聞く姿勢、自己表現力を身に着けていきたい。
インターンシップ中言われたことは、あまり目上の人と話す機会を持ってないのではないか、バイトはしているのか、など、目上の人と話すべきと言われた。確かに、私が関わる目上の人、年上の人と言えば親戚や遊び仲間だけであり、仕事などの堅い関係での付き合いというのはしたことがほとんどなかった。遊びや軽い関係では許されていた言葉遣いでも、仕事の場では通用しない。一緒に話していて、分かったか、と聞き返されることが何回もあった。社長からの評価もつかみどころがないなど、表現力に欠ける部分が多く見られた。
 私の志望する広告業界は人とコミュニケーションする業界だと思っているので、就職活動開始までに少しでもコミュニケーション能力を強化していき、面接での自己アピール力つけ内定へとつなげていきたい。

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今回実習をご指導いただいた齋藤社長からは次のコメントを頂きました。
「実習期間が「オランダせんべいFACTORY」の展示追い込み時期と重なったため、普段の行動とは随分違う現場作業が多い1週間となり、千葉君にも荷物運搬や展示作業等頑張ってもらいました。イメージしていた「経営判断」「人脈づくり」などの所謂“社長業”を見る機会は少なかったかもしれませんが、お客様や協力業者、社員と一緒に現場を作り上げていく過程を肌で感じた経験は、今後千葉君が広告業を目指す上での「自分だけの財産」になったのではないかと思います。
同行中に再三話した「興味がない分野にもアンテナを張る」「自分の立ち位置を考えて振舞う」ことを意識し、残りの学生を充実したものに出来るよう頑張って下さい。」

社長インターンシップ以降、日頃の話し方にも変化が見られてきました。社長のアドバイスを胸に刻み、今後も頑張って欲しいと思います。齋藤社長、本学学生の人材育成にご尽力いただき誠にありがとうございました!