東北公益文科大学ではインターンシップを実施しています。
2016年度春学期インターンシップ第9弾は、白河市立図書館で実習を行った安達 春美さんからの報告です。

実習企業・機関 白河市立図書館ホームページ/
実習期間 平成28年8月31日 ~ 平成28年9月4日
学生氏名 安達 春美
実習プログラム 1日目 8:30 出勤、一日の流れを確認
9:00 書架整理(本棚の本を整える)
9:50 ミーティング
10:00 開館、利用者にあいさつ ブックポスト返却作業
11:15 POP作成説明、選書 上映会説明(4日目実施)
12:00 昼休み
13:00 産業支援サービスについて説明
14:00 ちびっこおはなしのくに(読み聞かせ会) プログラムや当日の流れ確認(2日目実施) 読み聞かせ練習
15:15 児童コーナーで貸出、検索の説明 貸出(実践)
16:00 配架(棚に本を戻す作業)
16:15 ふりかえり
17:15 終了
2日目 8:30 出勤、新聞
9:00 配架
9:50 ミーティング
10:00 読み聞かせ練習
10:30 打ち合せ
10:45 会場準備
11:00 ちびっこおはなしのくに
12:00 昼休み
13:00 児童コーナーの展示
14:00 選書会議
16:00 配架
16:15 ふりかえり
17:15 終了
3日目 8:30 出勤、新聞
9:00 配架
9:50 ミーティング
10:00 2階窓口
11:00 児童窓口、書架整理
12:00 昼休み
13:00 ブッカー(ブックカバー)かけ
14:15 POP作成、児童コーナーの展示
15:15 総合窓口
16:15 ふりかえり
17:15 終了
4日目 8:30 出勤、新聞
9:00 配架
9:20 ミーティング
9:30 ブックポスト
10:00 2階窓口、配架
11:00 児童窓口、配架
12:00 昼休み
13:00 上映会準備
13:15 上映会アナウンス
13:30 上映会、片付け
15:30 POP作成、展示
16:30 ふりかえり
17:15 終了
5日目 8:30 出勤、新聞
9:20 配架
9:30 ブックポスト
10:00 2階窓口
11:15 児童窓口、書架整理
12:15 昼休み
13:15 POP作成
14:25 児童窓口
15:20 総合窓口
16:15 ふりかえり
17:15 終了
学び・気づき 産業支援サービスや児童サービスなどについて特に学びたいと考えていたので、充実したプログラムを組んでいただけて良かった。特に産業支援サービスはコーナーは作られているものの他機関との連携となると難しく、中小図書館での人員不足が影響しているという。コーナーでは資料にくわえデータベース用のPCやハローワークの情報がファイリングされており、一ヶ所で情報が調べられるようになっている。また医療コーナーは健康法と専門書に分かれており、ニーズに合わせて探しやすいよう工夫がなされている。育児コーナーには市の作成した子育てガイドブックが並んでおり、本を探すついでにこうしたパンフレットも入手できるようになっていた。児童コーナーでは夏休み用の課題図書コーナーや夏の絵本を集めたコーナーがあり、季節に合わせたコーナー作成が行われていた。折り紙などで作成する展示もカブトムシや海をモチーフにした飾り付けで季節感を演出していた。
以上のように、各コーナーで利用者が目的の資料を探しやすい、自分の興味がある資料に出会うことが出来るよう工夫がされていた。直接利用者が触れる部分であるため、コーナーや本棚の監理をこまめに行うことの重要性が感じられた。
窓口業務も利用者と直接対話する場であるため、なるべく待たせたり不快な思いをさせないよう注意した。自動貸出機があるためその分レファレンスサービスや配架に人員をまわすことが出来、サービス向上に有効だと思った。レファレンスサービスの依頼が重なってしまうこともあり、対応に悩んだが、落ち着いて職員間で声をかけあうことが大切だと思った。
今後に向けた抱負  今回の実習でもっとも実力不足を感じたのはレファレンス質問を受けたときだ。資格取得の際ある程度学んだとはいえ、流石にいきなり対応できるわけではない。ある程度要件を確認し、他の職員に対応してもらえるようにしたが、なかなか難しい質問もあり、将来的に対応できるんだろうかと不安になった。アナグラムという言葉の意味とその手法を用いた漢詩の本、いちばんおおきな山など世界一のものを集めた大版絵本(タイトルは覚えてない)などあいまいな質問が多く、会話の中で重要な情報を引き出す質問力などコミュニケーション能力を鍛えることが必要だと感じた。さらに基本的な利用案内(冊数の上限や貸出期間など)はあらかじめ覚えておいたため答えることが出来たが、延長や予約などをたずねられたときに戸惑ってしまうことが多かったので、疑問が出来たらすぐに確認し、さまざまな場合に備えられるようにすることが大切だと思った。また、機械によって読みこむ上限や範囲が異なったり、他館の本を返却するときは自館の本と返却方法が違うなど細かい対応の変化があり、処理に時間がかかってしまうことがあったので柔軟に対応することが大切だと思った。また図書館に関することだけでなく、現在自分が研究しているまちづくりにも力をいれることで武器になる、などアドバイスをいただいたので、自分の研究を深めつつ今回の実習で学んだ内容を深めていきたいと思った。
気づいた実習先の魅力  普段なにげなく利用する図書館だが、「頼りになる図書館」になることは難しい。単に本が読める、勉強が出来るといった場所なら、図書館だけでなくともあるだろう。しかし何か疑問があったとき、司書に聞けば自分の求めていた情報が満足に手に入る、司書に聞かなくても自分の知りたい情報を自分自身で手軽に手に入れることが出来る、という充実した図書館は、市や職員のたゆまぬ努力がなければ実現できない。白河市立図書館は、そうした「充実した図書館」を目指すすばらしい図書館だと思った。

この度の白河図書館での実習は、とても充実した体験ができたようです。
本当にありがとうございました。