東北公益文科大学ではインターンシップを実施しています。
2017年度春学期インターンシップ第6弾は、特別養護老人ホーム こぶし荘で実習を行った風間 貴斗さんからの報告です。

実習企業・機関 特別養護老人ホーム こぶし荘 ホームページ/
実習期間 平成29年8月28日 ~ 平成29年9月1日
学生氏名 風間 貴斗
実習プログラム  初日は施設長の講話が2時間ほどあり、その後から現場での実習。午前中は主に利用者の水分補給の補助や昼食の介助、午後は利用者との会話や清掃、全体でのリハビリなど。水曜日と木曜日の午後にはそれぞれ、デイサービスとグループホームでの実習。
学び・気づき  昨年度末に私が実習をさせていただいたニュージーランドの施設では、介助が必要な人、ほとんど必要ない人など様々いたが、「こぶし荘」の利用者は全て介助が必要な人であった。後に調べて分かったことだが、ニュージーランドには要支援・要介護の認定制度がなく、利用したい人が利用するような仕組みになっていると考えられる。こぶし荘では全体でのリハビリの頻度が週1回となっていた。これは、特別養護老人ホームを「終の棲家」とする考えがあるためであり、特別養護老人ホームの利用者の多くは介護度が高く(要介護3以上が入所の目安)、機能回復の可能性が低いと私は考える。また、介護現場の雰囲気がニュージーランドで体験した施設と違っていた。特別養護老人ホームは重く、ずっしりとした雰囲気だった。前述した「特別養護老人ホーム=終の棲家」の考えも影響はあると思う。
今後に向けた抱負  利用者と積極的に会話するという目標は達成できなかった。高齢者を相手にしているため、利用者の中にはスムーズな会話ができない人もいた。今回気付いたのはより中身のあるコミュニケーションをするには相手に対する興味がカギとなることだ。その人のことをもっと知りたいと思えば、自然と会話が弾む。逆にそう思えなければ、言葉が出てこなくなるのである。まずは、相手のことをよく知ることから始めなければならないと思った。
気づいた実習先の魅力  今回実習を受けて分かったことは、介護の現場がマイナスなことばかりではないことである。「3K職場」と揶揄されることが多い介護業界だが、実際に触れてみないと分からないこともたくさんありました。やりがいを得るまでは大変でしたが、利用者と触れ合うこと。利用者のことを知ることの大切さを学びました。
「こぶし荘」の魅力について、職員がとてもフレンドリーであったことです。現場の職員は優しく接してくれて、困ったときには親切かつすぐに対応していただきました。最後に、「重く、ずっしりとした雰囲気」と前述しましたが、利用者全員がそうであるという訳けではないく、明るく振る舞う利用者もおり、決して仕事のしづらいという環境ではありませんでした。

 特別養護老人ホームでの実習は、本人にとって大きな体験であり経験になったと思います。お忙しい中ご指導いただきありがとうございました。