東北公益文科大学ではインターンシップを実施しています。
2017年度春学期インターンシップ第25弾は、近賢織物有限会社で社長インターンシップの実習を行った伊藤千晶さんからの報告です。

実習企業・機関 近賢織物有限会社  ホームページ/
実習期間 平成29年8月21日 ~ 平成29年8月25日
学生氏名 伊藤千晶
実習プログラム  事務業務、織物工場での業務、社長に同行
学び・気づき  米織は、たくさんの意匠問屋や染色工場、卸売り業者との繋がりが多く存在して成り立つ産業であることを学んだ。昔は市の第一産業として発展していたのだと実感するとともに、社長の米織に対する誇りと、熱い思いを感じることができた。米沢繊維協議会が主となり、米織の振興を図り、評品会や交流の場を設けたり、若者を米沢に呼び戻す街コンが開催されるなど、米織業界だけでなく、市全体で街を盛り上げようとしていることが分かった。現在は、意匠問屋の発展や科学の進歩により、最先端の技術を米織に取り入れることができ、過去と未来の技術を合わせた素晴らしい文化なのだと実感した。最近の米沢は、人口減少が大きな問題とされているが、この様に素晴らしい米織の文化にふれることで、文化を守ろうとする人々が増えるのではないかと考える。
今後に向けた抱負  私は将来、ファッション関係の仕事に就きたいと考えている。そこで今回のインターンシップで、布の生産や、染色、模様や配色の加減などを間近で見ることができ、衣類になる前の布のでき方が分かり、初めて知ることが多かったが楽しく実習をすることができた。最終日の慰労会に参加させていただいたとき、1人の社員の方に、「仕事は楽しいですか?」と聞いた。その人はすぐに「楽しいよ。」と答えていた。やはり、好きなことを仕事にするのが何よりも大事なことだと思った。これからの生活では、自分の好きなことに自信を持って、何事にも全力でチャレンジするよう行動して行きたい。
気づいた実習先の魅力  近賢織物有限会社で使用されている機械は、ほとんどが50年ほど前の機械であり、自分達で部品を直したり、新しい部品を造ったりしながら、今でも使っている。米織自体もとても古い歴史があるが、米織を作る機械や職人の技術も、長い歴史と伝統があるとわかり、すべてを合わせて米織という文化になるのだと思った。また、朝礼に参加させていただいたときに、商品名と長さの単位だけでお互いに何を言いたいか理解している姿を見て、信頼関係を築いているからこそできることだと思った。さらに、近賢織物有限会社の社員一人ひとりが生き生きと活動しており、全員が米織に対して愛情を持って携わっているのだと思う。社長や社員同士の関係のどちらも風通しがよく、働きやすい環境が整っていると感じた。

 
 地元米織の歴史と伝統に触れた、素晴らしい体験をすることができました。お忙しい中ご指導いただき本当にありがとうございました。